チルドロールについて |
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チルドロールは金属の圧延からペンキ、インキ、ゴム、ビニールの混練紙の艶出し、食品の粉砕や圧搾、鉱石の粉砕などに使われる工作機械の心臓部ともいえるパーツ。様々な用途に合わせて、銑鉄鋳物としての特別な硬度と必要な特性を持たせています。 |
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原 料 |
チルドロールの原料は銑鉄。その主成分はFe(鉄)。他に少量C(炭素)・Si(珪素)・Mn(マンガン)・P(リン)・S(硫黄)などを含んでいます。これらの含有成分の配合比が、製品の性質を方向づけます。特にCはチルドロールの硬度を決める重要な成分です。チルドロール用には、高炉銑、電気銑などで製鉄された銑鉄の中でも、特に高級な木炭銑を必要とします。 |
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特 性 |
チルドロールは鋳物成形品の中でも、その独自の製法によって、表面に耐磨耗性に優れた強い硬度を持たせています。 |
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硬度と用途 |
あらゆる産業の最終仕上げ工程に使われる工作機械には、より硬度の高いロールが必要になります。現在でもゴム・ビニール・製紙工業でのカレンダーロール、製粉工業のスムースロール、飼料加工用圧扁ロールなどには合金ロールが使われています。また、中間工程〜中間仕上兼用工程では、高硬度を必要とする合金チルドロールが活躍。塗料・インキ・絵具製造工業で使われるミキシングロール。ゴム・ビニール工業ではミキシング、カレンダーロール、粉砕ロール。製紙工業のカレンダーロール。食品工業の製粉のブレーキロール。製菓用の圧延ロール。製油工業の圧搾ロールなど、さまざまな分野での耐用実績データも豊富に蓄積しています。 |